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​Real vol.6

「魅力を掘り起こす、という仕事」

世の中には、

多くの魅力が存在する

それらは溢れすぎたせいか、

より分かりやすくて、

より即効性が強いモノが

好まれる傾向にあるようだ。

しかし、

人が触れないような、

一見よく分からないような、

そんなモノの

深いルーツにたどり着いた時

私たちはきっと

自分だけのとっておきの

楽しみを手に入れている。

文化遺産の世界

​  編集者 木原 悠子

      

 ×

合同会社レッドクリエイト

 

 A.Ka代表 三井所 健太郎     

          

文化遺産の魅力を発信し続けるメディア「文化遺産の世界」

旅行ガイドでは得られないような興味深い見識を

深く掘下げつつも、分かりやすい視点から読者に提供する。

普段触れることのない特集とコラムの数々。

​そこには多くの「想い」が詰まっていた。

表現者のリアルな現場に伺いました。

​テーマ

魅力を掘り起こす、という仕事

​対談前に皇居外苑を御案内頂きました。

木原

三井所

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

先ほどはありがとうございました。

 

 

こちらこそ。

東京のど真ん中にこれほどの緑があって

素晴らしい場所があるとは。

10年近く住んでいて知りませんでした。

行かないと分からないですよね。

はい。

そして多くの日本文化が詰まっていました。

三井所さん、

石垣に興味持たれていましたね。

木原さんのご紹介頂く切り口がとても面白くて。

ツアーガイドでは知らないような歴史的背景もご存知なので、ついつい話し込んで石垣に見とれてしまいました。

外国人に退いてくれと言われるぐらいに笑

でしたね笑

当社は文化遺産の発掘調査をしている会社です。

文化遺産を間近で触れる貴重なお仕事なので、その知見を皆様のため活かせないかな、ということが今回ご紹介する取組みの発端です。

なるほど。

具体的にはどのような取り組みをされているんですか?

「文化遺産の世界」というコンテンツを冊子とWEBで発信しています。

これが当社が発行している冊子媒体です。

木原

 

 

 

三井所

​木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

文化遺産に対し、様々な見地からのご紹介、研究者の方の調査・寄稿を集約しています。

どのぐらいの頻度で発行しているんですか?

冊子はだいたい年2回を目標に作ってますね。

なるほど。

話ずれますが、、すごくちゃんとした紙で作ってますね。

素材を見る人は初めてです笑

職業病です笑

表紙も面白いですね、これ。

 

 

この表紙はうちの叔父が書いたんですよ。美術の先生で。

え?

これは社員の奥さんが書いたり。

ハンドメイドです。

面白い。

想いが伝わってきます。

これはどのようなところに配ってるんですか?

 

自治体や研究施設、大学などに配布しています。

基本的にはお仕事でお世話になった方、冊子を希望頂く方には無料で送ってますね。

とても意義のある、面白い取り組みだと思うのですが、一時期は休刊してたんですよね?

 

はい。

2001年に始めたんですが、6年かけて24号まで増やしました。

 

 

休刊した理由はなんだったんですか?

もうですね、恥ずかしい話ですが、お金が膨大にかかるからです笑

ですよね。

確かに、この本の外身と中身のクオリティで無料配布は驚きました。

当時だと1号発行するのに1,000万はかかりましたし、カメラマンもつけてとなると、もっとです。

ただ、元は前述のような社会的な意義があって発行していたんですよね?

はい。

裏を返すと、ビジネスと結びつけると難しかったんですよね。

直接的な企業利益と結びつけてどうなのか、という声もあり休刊せざるを終えなくなりました。

有料配布という話はなかったんですか?

当時はあったんですが、

やはり有料にすると中身が外ウケがいいものに縛られてきてしまいます。

私たちは、大衆になかなか目を向けないモノ、気づかないものに焦点を当てて、そこにある魅力を掘り起こして、伝えることが大事だと思っています。

表面的な人気スポットだけを取り上げていては、ガイドブックと同じになってしまいますので。

なるほど。そして2016年1月に復刊しました。

はい。

その6年でインターネットが大きく進化しました。

工夫次第で、より多くの人に、より安く見せることができるし、繋がることができます。

冊子は出しながらもWEBにもコンテンツを乗せることで復刊の糸口を探しました。

なるほど。

昔に比べると、冊子の頻度は変わったんですか?

昔は春夏秋冬で4号。

今回からは年間2号にて出すようにしました。

その代わり、WEBの厚みを増やしています。

確かに、WEBだと配信多いですよね?

はい、WEBは1つのコンテツンができた段階ですぐに配信することができます。

WEBだけでもいいじゃないかという声もありましたが、やはり年配の方はWEBが苦手です。

冊子も発行数を減らして残すという形ですね。

とはいえ費用はそれなりにかかりますよね?

 

はい。

年間1,000万は超えますね。

当社は大きな会社ではありません。

社内的にも様々な意見がありました。

ですよね、1000万の経費、そして

それが営業活動や広告宣伝ではないですから。

そうですね。

確かに「こういった取り組みをしています」という、

対外的な発信手段になりますが

それ自身が、会社に何か直接的な利益を生み出すものではありません。

目標の設定が難しい。

はい。

現場では復刊は厳しいのでは、

という流れもありました。

その時に、今の社長が後押ししてくれました。

小山社長ですね。

 

 

はい。

私たちは埋蔵文化財の発掘で成り立っています。

そういった文化財に関わる方、

それは取引先や業界内だけではなく、社会に関わる皆様にお役に立てることはないか。

社会貢献は、言葉にするだけでなく、

形にすることが必要だと。

小山社長の後押しもあり、復刊することができました。

素晴らしい判断ですね。

確かに中身を見てみると、業界外向けに発信していくことも意識されていますよね?

はい。

以前は冊子のみでしたので関係者に閉じていました。

今はWEBがあれば誰でもコンテンツに触れることができます。

そして魅せ方についても

WEBでは視覚的な要素を大事にして配信しています。

確かに。

面白かったのが、全国の文化遺産で訪れた地域を、MAPにプロットして体験談を配信しているコンテンツです。

​※コンテンツはこちらより

ご好評いただいています。

どうしても、過去の体験記事は埋もれて読まれなくなってしまいます。

また遺産同士と地理的な関係をイメージしている人は少ないです。

地図に視覚的に文化遺産をまとめたら面白いんじゃないかと思い、作成しました。

意外とこの手のコンテンツはないと思ってて。

地域に密着した文化遺産を日本横断で配置。

そこでどのような体験ができるか、観光と研究目線のちょうど間ぐらいで書かれています。

おっしゃる通りで、

観光と研究の間の目線は意識してますね。

最近は反響も出てきて、記事を掲載すると、コメントをいただけたり、コミニケーションが生まれます。

これはWEBの良いところだなと思いますね。

実際、ここまで人を惹きつける文化財の魅力はどういうところにあるんでしょうか?

これは人それぞれだと思いますが、やはりロマンを感じられるところだと思います。

当社、そしてこの文化遺産の世界の媒体もそうですが「思いを馳せ、楽しむ」を理念に活動しています。

思いを馳せ、楽しむ。。

はい。

文化財は、例えばその一つの破片を見るだけで、何百年も前の人がどのように暮らしていたのか、何を考えていたのか、いろんな想像ができるんです。

なるほど。。

それは普段の生活では絶対に考えないことです。

その一端に触れられることが文化財の魅力ですね。

まさに。

今日、石垣を見て説明いただいて感じました。

石垣の作りや、石の材質、立地を見るだけでも当時の権力者が

どのような考えで設計したのか、そして作業する方の工夫や苦労も

想像できましたよね。

​石垣の前で話しこむ二人。

​木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井

木原

三井所

​木原

三井所

​木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

三井所

木原

そうなんです。

この想像こそが、文化財の魅力だと思います。

 

納得しました。

とはいえ、この魅力を知らない人に伝えていくのは難しい局面もあるかと思います。

はい、ありますね。

文化遺産と聞くと、「研究=難しい」と感じる人も多いので。

そう言った点で、伝え方で工夫している点はありますか?

はい。

やはりビジュアル化すること、

そして、つなげることが大事だと思いますね。

過去のように「書いて配って、はい終わり」の情報の一方通行では、レスポンスは限られます。

難しそうな研究考察でも、そこを紐解いてあげると興味深いロマンが広がっています。

ロマン自体が難しいのではなく、

そこに行き着く過程が少し難しく見えるだけなんです。

その過程を整理してあげると。

はい。

ガイドブックのように魅力そのものを簡素化して魅せる方法もありますが、そうすると、遺産現地での感想は「綺麗だね」とか「すごいね」とか浅いレベルの体験しか残りません。

私たちの発信方法はそうでなくて、

文化遺産を可視化し、体験を伝え、そこに何があるのだろうと想像してもらう。

そして、そこにある造形が何を物語っているか、様々な見地から材料を提供します。

そして、「もっと知りたい」が出れば、インターネットを通じてつながることができます。

なるほど。

これからはさらに踏み込んで、

興味を持った方を文化遺産の現地まで誘導できるような仕掛けまでできると面白いと思ってます

それは面白いですね。

ちょうどタイミングとしても、

国交省主導の「歴史まちづくり計画」に協力させて頂きました。

これは各自治体が自分の街の文化、歴史の魅力をPRしていこうという取り組みです。

それを各自治体が個別に発信していては、効率が悪いので全国の自治体の文化遺産の情報の取りまとめを弊社が行いました。

面白そうですね。

観光名所の情報って確かに地域に閉じていて、またがったもので少ないですからね

はい。

当社の取り組みが、地域の経済効果の手助けになれば嬉しいです。

先ほどの話にも戻りますが、

このような自治体とのつながりを持って、自治体に新たな価値を提供していくこともできると思っています。

私たちは全国各地に発掘調査で回っています。

実際に現地で色々な文化に触れます。

そのナレッジを集約して、自治体と連携して、ツアーのようなこともできるかもしれません。

発掘調査員が案内するツアーなんかあるとおもしろいかもしれませんね。

 

 

はい。

そうなるとガイドツアーにはない視点で、材料を提供することができます。

そう言った面では、自治体も文化遺産を「保護」から「活用」する転換期にきたのでしょうね。

そうですね。

ただ、保護と活用は表裏一体だと思います。

この二つを対立して考える方もいるかもませんが、

活用することが保護に、

保護することが活用に、

車の車輪のような関係だと思っています。

なるほど。

適切な保護があるからこそ、活用ができます。

そして活用をして、多くの人にその魅力を伝えることが保護につながると思っています。

循環させることが大事になんですね。

はい。

「思いを馳せ、楽しむ」

当社はその魅力を多くの人に伝えていきたいですね。

これからの活動に期待しています。

本日はありがとうございました。

ありがとうございました。

​文化遺産の世界はこちらより

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